ネコの首輪の必要性について考えるようになったのは、飼いネコの首輪ハゲがきっかけでした。 初代ネコに付けていた首輪というのが、ピンクの皮素材にキラキラしたガラスが装飾されたそれ自体がアクセサリーのようなデザインだったのだけれど、数年後、首輪の下にツルツルの禿げを見つけ、首輪が擦れることによって毛が抜けて年齢的にももう生えないだろうと医者に言われ、もうちょっと気遣ってあげられたら・・と後悔しました。
首輪の重さが100gだとしたら体重3Kgのネコにとって三十分の一、人に例えると、体重60Kgの人に2Kgの首輪を付けていることになる。 ・・・それって、めっちゃ重いし、ネコは「外してよ~」と言えない。 しかも鈴が付いていたので、常にリンリン音が付きまとう人生というのはどんなもんだっただろうか。
室内飼いの場合、例え不注意で外に飛び出したとしても首輪の必要性って本当にあるんだろうか。 室内飼いのネコは、知らない人に簡単に首輪を触らせたりなどしないから迷子札の意味はあまり無いのかもしれない。 保健所に保護された場合、首輪の有無によって殺処分するか否かを判断している保健所というのは聞いたことがないし、迷子札が付いていれば保健所から連絡が入る可能性はあるけれど、きっとこちらから先回りして連絡するはず。 勿論、備えておいて無駄なことは無いし、突然の震災のことも考えると必要なのかもしれないけれど、迷子札の重量のことを考えるとなかなか付ける気にはならない。 たった15桁の数字しか埋め込められず読取り機が無ければ埋め込んでいることさえ分からなという時代錯誤すぎるマイクロチップなど問題外・・・
そんなことを考えているうちに首輪を付けないことがデフォルトになり、時折負担が少なそうな首輪を見つけると衝動的に買ってみては、数日後にはネコが嫌がるので外す・・・というのを繰り返しています。
明らかに嫌がる子はわかり易いけれど、嫌がらない子の身体の負担を考えると首輪はしない方が無難。 けれど、ソーシャルメディアにアップされた愛猫が少しでも可愛く見られるのなら、首輪はビジュアル的に付けたいという飼い主ごころ。 ならば、ネコにとって負担が無くてめちゃくちゃ可愛い首輪なら、ネコも飼主もハッピーなんじゃないかなと。
たくさんの首輪をこれまで探して買ってみたけれど、満足がいく首輪には出会ったことがない。 重さ・幅・縫い目・金具・デザイン・丈夫さ、などどこかしら欠けるのです。
そこで、作ってみました。
ウチの子の中で、一番首輪を嫌がる子を基準にして、作り直すこと数十回。
嫌がる金具を無くし、できるだけ軽く優しい素材にし、丈夫だけれど嫌がったり負荷がかかった時には簡単に緩む構造にし、写真を撮った時に映える色で、他には無いデザイン。
いかにもなファンシーなデザインに飽き飽きしていたので、人間のアクセサリーのようなデザインにしました。 ブレスレットにしてお揃いで付けてます♡
何度も作り直したサンプルもかなり可愛いんですけど、どこかしら満足しなかったのでお蔵入りです。